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備蓄米、まだ届かない…その理由とこれから
みなさん、こんにちは。
物価高が続くなか、少しでも家計の負担を減らそうと、政府が備蓄米を市場に放出しました。
ところが…1か月経っても「お手頃価格のお米」がまだ店頭に並ばず、
「どうしてなの?」と感じていらっしゃる方も多いと思います。
今日は、その理由と、兵庫県・国の取り組みをお話しますね。
■ 作業の手間と遅れ
備蓄米は玄米で保管されています。
そのため、出荷するにはまず「精米」して、「袋詰め」して、さらに流通業者への報告…といった工程が必要です。
こうした作業に時間がかかり、設備の限界や事務手続きの負担も重なって、予定より数週間も遅れてしまっているんです。
■ 値下がりはしたけれど…
4月末に行われた3回目の入札では、60kgあたり約420円の値下げが実現し、約10万トンが落札されました。
でも実際にお店に届いたのは、全体のわずか1.4%…。
“最後のひと押し”となる流通の部分で、なかなか進んでいません。
■ 政府と県の動き
農林水産省では、
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精米や袋詰めの設備増強の支援
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デジタル報告システムの導入
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集荷ルート拡大や早期搬入の要請
を進めています。
兵庫県でもJAや卸・小売業者さんと連携して、物流拠点からスーパーへの配送をスピードアップさせています。
■ 早く“いつもの価格”を!
まだ十分な量が届くまでには少し時間がかかりますが、対策は一歩ずつ前に進んでいます。
私も県の関係機関と力を合わせて、「お米がスムーズに皆さんの食卓に届く仕組み」を整えていきます。
もう少しだけ、ご理解とご協力をいただければ嬉しいです。
みんなで“いつもの価格”を取り戻せるよう仕組みを整えてまいります。