🌄山の日に考えたこと 8月11日は「山の日」

2016年に始まり、今年で10年の節目を迎えました。国土の約7割が森林という日本にとって、山は「水を育む」「災害を防ぐ」「生態系を守る」など、暮らしを支える大切な存在です。 山の日を機に、兵庫県の森林政策や安全対策を改めて見つめ直しました。

①山に親しみ、恩恵に感謝するという視点 山の役割を次世代につなぐためには、自然環境を守り、その恵みを地域に生かし、安全に親しめる環境を整えることが欠かせません。 その財源の一つが森林環境譲与税です。2024年度から国民1人あたり年額1000円の「森林環境税」を原資に、国が自治体へ配分しています。 自治体では、 間伐・再造林などの森林整備 林業の担い手育成 木材利用や「木育」の推進 都市部での公共施設の木質化 などに活用できます。 また、エコツーリズムや山岳観光、自然体験学習など、山の恵みを地域の活力につなげる取り組みも広がっています。登山道整備や危険箇所の点検、遭難防止など、安全対策の充実も重要です。 公明党は、祝日法改正による「山の日」制定に関わり、登山マナーや環境教育の普及啓発を進めてきました。

②兵庫県の森林政策改革 ― 分収林事業の見直し 兵庫県では、昭和37年から続く分収造林事業、平成6年からの分収育林事業を通じて、森林資源の造成や水源涵養、土砂災害防止など、多面的機能の発揮に取り組んできました。高度経済成長期には、中山間地域の雇用確保にも寄与しました。 しかし、 長期にわたる事業債務の増大 木材価格の低迷 所有者の高齢化・世代交代 などの課題が顕在化し、従来の仕組みでは持続的な運営が難しくなりました。 県は外部監査の指摘を契機に、第三者委員会で課題分析と方向性を議論。県議会でも財政リスクや林業施策の再構築を検討し、令和7年3月に「県政改革方針」を策定。 分収林事業の債務整理とともに、 森林経営計画制度 森林経営管理制度 の2軸による新たな森林管理スキームへ移行することになりました。 この記録誌は、これまでの経緯と新たな方向性をまとめ、次世代へ思いを継承するためのものです。

③ツキノワグマによる人身被害防止 ― 山と人の安全を守る 山に親しむためには、安全対策も欠かせません。兵庫県では「第2期ツキノワグマ管理計画」(令和4年4月)に基づき、 人身被害ゼロ 生活圏への出没防止 地域個体群の適正な維持 を目標に、クマの適切な管理を進めています。 事故を防ぐためには、 山林では音の出るものを携行する 夕方〜早朝の外出に注意 果樹や農地の防護、生ゴミの屋内保管 など、「出会わない」「呼び寄せない」対策が重要です。 また、県警と連携し、緊急性の高い出没情報を「安全安心マップ」や「ひょうご防犯ネット+」で一元化し、迅速な周知に努めています。

🌱山の日に思うこと 山は、地域の暮らしを支え、文化を育み、未来を守る存在です。 森林環境税、分収林事業改革、ツキノワグマ対策――これらはすべて「山の恵みを次の世代へつなぐ」ための取り組みです。 山の日を機に、兵庫の山を守り育てる政策を、地域の皆さまとともにさらに進めていきたいと感じました。